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─ 修理という名の秋

9月6日
読了時間: 2分

9月、気温もすっかりと落ち着きはじめ秋の足音が聞こえて参りました。

私は一年の中でこの季節が一番好きです。


活気ある夏から徐々に変化し、先月までの熱りを忘れるかのように木々の色も、音も、時間さえ穏やかに、なにもがゆっくりと感じられるこの季節。

工房での作業が一段と心地良い日々になります。

店内にある柱時計の振り子の音も、心なしかゆっくりと聞こえてきたり─


「随分とのんびりしたお店ね、修理の依頼に出したら一年くらい待たされそう…」

そんな声が聞こえてきてしまいそうですが、お預りしたモノ達はできるだけ早く主人の元に帰れるよう、迅速かつ丁寧に作業致しますのご安心くださいね。


秋になると、工房には“季節の名残り”が届きます。

昨日は、夏の間たくさん歩いたのだろうなと思う革靴のカカトを修理しました。

靴底は随分と傷んでいましたが、他の部分はしっかりとしていたので、摩擦に強いゴムに取り変えた事でまだまだこれからもご愛用頂ける事と思います。


こうして皆さんの日常品のメンテナンスを任せて頂けるのが、とても嬉しいです。



修理の仕事は、どことなく秋に似ている。

モノが春に生まれ、夏という活動的な時を過ごし、いずれ訪れる冬へと向かうまでの時間。

その時を、ゆっくりと過ごしていけるよう、我々修理人が存在しているのだろうか。


                          修理のアトリエRondo / Fumi


 
 
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